論文投稿システム システム説明

精神神経学雑誌 投稿規程

(2023年11月25日より実施)

1.編集基本方針

精神神経学雑誌は,精神医学,医療,保健,福祉の発展に寄与することを目的とし,これらの領域を扱う独創的な総説,原著,症例報告,討論,資料,特集などを掲載する.臨床研究に重点を置くが,臨床との関連が明確であれば橋渡し研究や基礎研究も掲載する.

2.投稿と審査

  • 1) 日本精神神経学会の会員に限らず投稿できる.
  • 2) 国内外他誌に投稿中,印刷中,掲載済みの論文は投稿できない.
  • 3) 投稿は和文または英文とする.
  • 4) 精神神経学雑誌編集委員会(以下:編集委員会)が依頼する総説,特集などについては,二重投稿・重複出版とならないよう留意する.
  • 5) 投稿論文の採否は,外部査読者を含む2名以上の査読意見をもとに編集委員会で決定する.
  • 6) 論文が投稿された日を受付日とし,採択を決定した日を受理日とする.
  • 7) 採択された論文は冊子版および電子版に掲載される.

3.医学研究に関する指針遵守と個人情報保護

  • 1) 人を対象とした研究は「ヘルシンキ宣言(以後の改訂を含む)」および「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針」などの国により策定された医学研究に関する最新の法律および指針に従う.研究計画に関し施設の倫理委員会の審査を受け,その承認を得たことおよび対象者の同意を得たことを論文中に記載する. 自施設内に倫理委員会が設置されていない場合は,設置されている他施設ないし他団体に審査を依頼し,承認を得る.後ろ向きの臨床観察研究においても投稿にあたり原則として倫理委員会の承認が必要である.
  • 2) 症例を提示した論文では,原則として,本人の同意を得て,同意取得した旨とプライバシー保護に配慮した旨を論文中に記載する.学会ホームページの以下のガイドラインを参照する.
    • 症例報告を含む医学論文及び学会発表におけるプライバシー保護に関するガイドライン
    • 倫理審査が必要な『研究として扱う症例報告』についてのガイドライン
    • 症例報告を含む医学論文及び学会発表におけるプライバシー保護に関するガイドラインQ&A
  • 3) 動物実験は,動物実験の実施に関する科学的および倫理的規範に従って行われたことを論文中に記載する.

4.利益相反(COI)自己申告

  • 1) 所定の書類「投稿申込・承諾書・COI申告書」を投稿システムよりダウンロードし,著者全員がCOIについて記載する.
  • 2) 本学会ホームページの以下のCOIに関する指針を参照する.
    • 医学研究の利益相反(COI)に関する指針
    • 医学研究の利益相反(COI)に関する指針の細則
    • 日本精神神経学会臨床研究の利益相反(COI)に関する指針および細則に関するQ&A
  • 3) 産学連携研究に関しては,編集委員会は想定されるバイアスリスクについて厳正なCOI評価を行い,編集・出版の質と信頼性を確保する.

5.投稿ジャンル

投稿ジャンルは次のとおりである.

  • 1) 総説:文献をもとにした新たな論考
  • 2) 原著:独創性に富む学術論文,または臨床で得た知識,経験,成果などの研究報告
  • 3) 症例報告:新たな知見,経験を提供する症例に関する報告
  • 4) 討論:新たな問題提起など
  • 5) 資料:患者数,患者動態についてのデータ提供,精神保健福祉医療の現状報告など
  • 6) 学会誌への手紙:掲載論文に対する意見,その他の意見など
  • 7) 特集:特定のテーマを扱う数本の新規性のある論考
    原著,資料は原則として文字数制限はない.総説は16,000字以内,症例報告は10,000字以内,討論は12,000字以内,学会誌への手紙は2,000字以内,特集は1論文あたり10,000字以内とする.文字数には本文と図表(1つにつき400字換算),和文抄録を含み,タイトル,サブタイトル,著者名,所属機関名,引用文献は文字数に含まない.文献数は症例報告は30本以内,学会誌への手紙は10本以内とする.特集においては,代表者が特集の趣旨・概要を所定の様式に従って提出し,承認が得られた後に論文を投稿すること.英文投稿では,和文字数の半数のwords数を上限とする(10,000字以内の症例報告であれば5,000 words以内).
  • 8) 地方会報告,編集委員会が依頼する総説,特集などは,別に規程を定める.

6.執筆要領

  • 1) 著者資格(オーサーシップ)
    医学雑誌編集者国際委員会(ICMJE)の基準(2019年12月版)に倣い,著者とは次の4項目のすべてを満たすものとする.
    • ① 研究の構想もしくは立案について,または研究データの入手,分析もしくは解釈について,実質的な貢献をしている.
    • ② 原稿の起草または重要事項に関わる批判的改訂に関与している.
    • ③ 最終原稿を承認している.
    • ④ 研究のいかなる部分についても説明責任を持ち,正確性あるいは公正性に関する疑問が寄せられれば,適切に調査し,解決する.
  • 2) 本文と見出し
    本文は文体,用語を統一する.ただし、文体は常体、人名については敬称略を基本とする.見出しは,投稿システム上の「見出し,項目取り指針」を参照する.
    • ① 人物名,地名,化学品名などは原則として原語を用い,数量についてはC.G.S.単位により表記する.
    • ② 薬品名などは,一般名を原則とし,必要に応じて,商品名を付記する.
    • ③ 専門用語については「精神神経学用語集」などを参考にする.
  • 3) 抄録
    和文および英文で作成する.和文抄録は800字以内,英文抄録は600 words以内とする.英文抄録はネイティブ・チェックを必ず済ませる.
  • 4) 図表
    図表は鮮明なものを作成し,画像形式のデータ(JPEG,GIF,TIFFのファイル形式)とその元データ(Word®,Excel®,PowerPoint®のファイル形式)を投稿システムの所定の箇所に登録する.ただし写真については画像形式のデータのみでよい.図表のタイトル,説明を投稿システムの所定の箇所に和文で入力する.
    • ① 着色した図表の掲載が必要な場合には,投稿システム上で「カラー掲載」を選択する.
    • ② 図表の数は,総説,原著,討論,資料は原則として10個以内,症例報告は5個以内(1個あたり最大5MBまで),学会誌への手紙は図表なしとする.
    • ③ 本文中に図表の挿入箇所を正しく示す.
    • ④ 図表は元画像と別に画像形式(JPEG,GIF,TIFF形式)に変換したものも同時に投稿システムでアップロードする.ただし掲載は元画像のデータを採用するものとする.
  • 5) 謝辞
    論文作成へ貢献したが著者資格を満たさない者がいれば,その所属,氏名,貢献内容を記載する.研究遂行の資金源(科研費やAMED研究費など)を明示する必要があれば,論文本文末尾に記載する.
  • 6) 利益相反
    投稿論文に関連する利益相反の有無は著者全員について必ず記載し,関連しない利益相反は任意で論文本文末尾に記載する.
  • 7) 引用文献
    引用文献は,投稿システム上のWord®フォームの所定の箇所に記載する.文献記載の順番は著者名のアルファベット順(同一著者は発行年の古い年代順)とし,文献番号を付して,本文中の引用箇所に1),2,3),4,6~8)のように記入する.著者名は,最初の3人(編者は2人)は和文では「姓名(いずれかが1字の場合,姓と名の間を1字あける),欧文では「姓, 名のイニシャル.」,4人(編者は3人)以上は和文では「ほか」,欧文では「et al.」とする.雑誌名は,公式の略称またはIndex medicusの省略法に準じる.なお,私信や投稿中の論文は引用しない.印刷中の論文は引用可とする.
    • 著者名:タイトル―サブタイトル―.雑誌名,巻数;頁数—頁数,発行年〔翻訳者名訳:タイトル―サブタイトル―.雑誌名,巻数(号数);頁数—頁数,発行年〕
    • 著者名:タイトル―サブタイトル―.書名(編者名編,シリーズ名).発行所,発行地,頁数—頁数,発行年
    • 著(編)者名:書名.発行所,発行地,発行年(翻訳者名訳:書名.発行所,発行地,発行年)
    • 著者名:書名.発行所,発行地,p.引用箇所の頁数,発行年
    • 和文では「同書」,欧文では「Ibid.」,p.引用箇所の頁数
    • 著者名:文書名.発表年(URL)(参照0000—00—00)
    [例]
    • 1) Asperger, H.:Die “Autistischen Psychopathen” im Kindesalter. Archiv fur Psychiatrie und Nervenkrankheiten, 117;76—136, 1944〔詫摩武元訳:小児期の自閉的精神病質.児童青年精神医学とその近接領域,34(2);180—197,(3);282—301,1993〕
    • 2) Blankenburg, W.:Der Verlust der naturlichen Selbstverstandlichkeit:Ein Beitrag zur Psychopathologie symptomarmer Schizophrenien. Enke F, Stuttgart, 1971(木村 敏,岡本 進,島 弘嗣訳:自明性の喪失―分裂病の現象学―.みすず書房,東京,1978)
    • 3) Ibid., p.98
    • 4) 稲村雪子,寒河江豊昭,串田 修ほか:わが国の精神科病院における統合失調症入院患者の肥満と低体重に関する調査.精神経誌,115(1);10—21,2013
    • 5) Kasai, K., Shenton, M. E., Salisbury, D. F., et al.:Progressive decrease of left Heschl gyrus and planum temporale gray matter volume in first—episode schizophrenia:a longitudinal magnetic resonance imaging study. Arch Gen Psychiatry, 60(8);766-775, 2003
    • 6) 中井久夫:精神分裂病状態からの寛解過程―描画を併用せる精神療法をとおしてみた縦断的観察―.分裂病の精神病理2(宮本忠雄編).東京大学出版会,東京,p.157-217,1974
    • 7) 佐藤光源:呼称変更の経緯.統合失調症について―精神分裂病と何が変わったのか―.2002(https://www.jspn.or.jp/activity/opinion/schizophrenia/rename.html)(参照 2014-09-01)

7.投稿方法

  • 1) 本学会ホームページ(https://www.jspn.or.jp)上の論文投稿システムから投稿する.
  • 2) 投稿に際しては,論文投稿システムより「投稿申込・承諾書・COI申告書フォーム」をダウンロードし,著者全員の署名およびCOIの有無を記入の上,PDF化して登録する.
  • 3) 投稿システム上のWord®フォームをダウンロードして使用し,適切な日本語と英語で,タイトル(日本語・英語),サブタイトル(日本語・英語),ランニングタイトル(日本語のみ,25字以内),和文抄録(日本語,800字以内),英文抄録(英語,600words以内),本文,引用文献を記載し,アップロードする.ただし,学会誌への手紙は,Word®フォームの抄録(日本語・英語・英和訳)の箇所を空欄のままアップロードする.
  • 4) 投稿システムの所定の箇所に,索引用語および対応するkeywords(それぞれ5個以内)を,国内外の主要医学データベースのマニュアルを参照して,入力する.
  • 5) 投稿システムの所定の箇所にカバーレターを入力する. カバーレターには投稿ジャンル,論文タイトル,原稿内容,文字数,図表数を含める.

8.校正,掲載,別刷,著作権

  • 1) 著者校正は初校のみとする.なお,論文掲載までに,字句,図表などの若干の修正を依頼することがある.
  • 2) 論文掲載費用について,200,000円を超えた分は著者の負担とする.また別刷は全額著者の負担とする.
  • 3) 著作権は著者に帰属するが,第三者に対する転載,複写などの利用許諾の権限は公益社団法人日本精神神経学会に帰属する.
  • 4) 発行後1年経過した論文は,電子版にてオープンアクセス化される.ただし,症例記載のある論文については編集委員会で慎重に選別を行う.

9.問い合わせ

論文の投稿から編集,掲載までに関する問い合わせ先は下記とする.

〒101-0062東京都千代田区神田駿河台2丁目3番地6 CIRCLES御茶ノ水
公益社団法人 日本精神神経学会
精神神経学雑誌編集委員会 事務局
TEL(03)6811−7130 FAX(03)6811−7129
E-mail wabunshi@jspn.or.jp